2016.10.18 Tuesday
カナディアンヘムロックとマツ科3種のお話
皆様こんにちは。
先週、年に1度のナードアロマテラピー協会セミナーに行ってまいりました。
毎年このセミナーで新しい精油の紹介があるのですが、今年もありました。
『カナディアンヘムロック』というマツ科の精油です。
プラナロム「カナディアンヘムロック」10ml ¥3,780(税込)
使い方はマツ科のブラックッスプルースと同じように・・・と言っても知らない方多いですよね。
プラナロムにはマツ科の植物が5種類ほどありますが、今回はカナディアンヘムロック、ブラックスプルース、アカマツ・ヨーロッパ3種のご紹介です。
『カナディアンヘムロック』
学名:Tsuga canadensis
蒸留部位:針葉
原産国:カナダ
主要な芳香成分:(Lot No. BTCA107)
モノテルペン炭化水素類 53.44%( αピネン 20.52%、カンフェン 15.44%、3.51% 他)
エステル類酢酸 33.74%( ボルニル 31.79% 他)
神経バランスを整えるエステル類を全体の33.74%も含み、その中でも心臓のリズムを調整する酢酸ボルニルを31.79%含みます。
これは、マツ科3種の中で一番多い含有率です。
そして、体全体を強壮し松の香りの主成分であるαピネンが20.52%あるので松の香りがしっかりします。
αピネンを含むモノテルペン炭化水素類は空気をきれいにしてくれるほか、滞った体液を流れやすくし、アレルギー症状を緩和してくれる働きがあるので、ストレスによるアレルギー症状には期待できますね。
マツ科ツガ属なのでカナディアンツガと呼ばれるものもあるようですが、英名のヘムロックという名が付いています。
私は神経を使う仕事が続いて疲労困憊というときに使ってみたい精油です。
プラナロム「ブラックスプルース」10ml ¥3,240(税込)
『ブラックスプルース』
学名:Picea mariana
蒸留部位:針葉
原産国:カナダ
主要な芳香成分:(Lot No. BPMA109)
モノテルペン炭化水素類 61.35%( カンフェン 18.07%、αピネン 15.96%、δ-3カレン 8.71% 他βピネン、βミルセン、リモネン)
エステル類酢酸 26.06%( ボルニル 23.98% 他)
あまりこの精油の名前を聞いたことがない方も多いと思います。
和名クロトウヒと呼ばれる植物で北半球に多く、日本でも北海道や山岳地帯などで生育しています。
このブラックスプルースは松の香りのαピネン含有量はこの3種の中で一番少ないので松の香りは優しいです。
またモノテルペン炭化水素類の含有量が全体から見て61.35%とカナディアンヘムロックより高いのと神経バランスを整えるエステル類も全体の26%含むのでストレスフルでアレルギー症状のある方にはとても向いている香りだと思います。
しかも咳を鎮めてくれるδ-3カレンも含んでいますよ。
むくみやすくて梅雨から夏の終わりにかけてアトピー性皮膚炎が発症する私はこの澄んだ森林の香りが大好きです。
プラナロム「アカマツ・ヨーロッパ」10ml ¥3,456(税込)
『アカマツ・ヨーロッパ』
学名:Pinus sylvestris
蒸留部位:針葉
原産国:ブルガリア
主要な芳香成分:(Lot No. BPSA106)
モノテル%ペン炭化水素類 89.78%( αピネン 40.92%、βピネン 24.61%、リモネン 8.68%、βミルセン5.11% 他)
セスキテルペン炭化水素類 6.52%
エステル類 1%( 酢酸 ボルニル 0.91%)
これは成分のほとんどが強壮作用のあるα、βピネンです。
ですが松の香りは私の印象ではそんなに強くありません。
これは柑橘類に含まれるリモネンの含有量が他の2種に比べると多いことからスッキリした松の香りなのかなぁと勝手に思っています。
体が鬱滞しやすい方にオススメの香りです。
マツ科マツ属のこの木は私の好きな国スコットランドの国木だそうです。
精油のパッケージ箱にScotch Pine(スコッチパイン)と記載されているので見てみてくださいね。
私は夏にレモンの香りでさっぱりしたいときに、レモングラスかレモングラスと似た香りのリトセアとブレンドして使う香りです。
いかがでしたか?同じマツ科でも色々ありますね。
他の2種、パインとバルサムモミはまた別の機会にご紹介します。
今回新しく発売されたカナディアンヘムロックは私の大好きなブラックスプルースと同じように使えるということでしたので、1年の中で一番忙しいこの時期(10月はイベントがいっぱい)を乗り越えるべく使ってみたいと思います。
まずはリトセアとブレンドして芳香浴から。
香りのテスターをご用意していますので、香りの違いを試しにおいでくださいませ。