なんか楽しそうが糊

私、商店街の理事をやってます。

といってもヒラ理事です。

 

上古町商店街にはよく新潟県内外の商工会や商店街から視察のお客様がいらっしゃいます。

そんな時は主に副理事長のサコさんが応対するのですが、彼ができないときは他の理事が応対します。

 

そして今日、富山に近い町から来られた視察団は私が応対しました。

まあ、商店街に視察に来られるわけですから商店街活動について聞きたいのだろうと思って話していたら、なんだか様子が違う。

しかもおひとり、いびきをかいて寝てました。

4人で来ててひとり寝れる???(笑)

 

もしかして、聞きたいのはそこじゃない???

 

そこで、どのようにしていきたいですか?

と投げかけてみたら、ポツポツと話してくれました。

 

その方達のお店は商店街にあるわけではなく、また商店街を作りたいと考えてるわけでもありませんでした。

でも、地域は活性させたい。

 

自分たちの地域は高齢化と過疎が進んでいる。

そんな中で自分たちの商売をどうしていったらいいのかが見えない。

若手で50代。

だいたいは60代〜70代。

若い子は・・・いないなぁ。。。と。

 

上古町も10年前は同じようなこと悩んでました。

当然悩みは少し違ってましたけど。

講師を招いてお勉強会を重ねました。

 

で、その方達(寝てる人以外)の商売の話を聞くと、

お魚屋の方は漁師が網から外したばかりの超新鮮な魚を仕入れてくる。

配達専門の牛乳屋さんは販売している牛乳にとっても自信をもってる。

 

素晴らしいじゃないですか!

 

SNSとかはしないのですか?と聞くと、ん〜〜〜〜っていうお返事。

これから新しい年齢層を取り込んでいかなければいけないのに、それを発信していかないのはもったいない。

 

商工会議所の担当さんに、SNS講座を開催してはどうでしょう。

そして、町の魅力発信は「まちづくり」活動をしている方に相談しながらはどうでしょうと提案しました。

 

今は自分たちで商品の魅力を発信するツールがたくさんあるんですよね。

そのツールで自分の好きなことを発信してファンを作ってるお店が多いのです。

 

こだわりや好きなこと、そんなことを発信するうちに楽しそうとお客様が自然と集まってくる。

 

とっても良い例のお店、パグ愛が強すぎて着物屋なのにパググッズを製作販売している「ワズスタイル」、スィーツのテイクアウトの店なのにスニーカーも売ってる「おやつ工房ダンデライオン」、人見知りの店主が経営する「ゲストハウス人参」、元力士のオーナーがこだわりをもって作る「KEN'S BUGER」などなどを紹介しながら商店街を案内。

 

「ヒッコリー」をはじめ、ファンの多い店主達が自分たちのお店のこと、好きなことを発信しているうちに、この町楽しそうと出店してくれるようになりました。

 

もちろん、それだけではありませんけれど。

 

結果、視察の皆様には面白いと思って頂けた様子にようやく安堵。

 

しかし、こうやってみるとカミフルはやっぱり面白いです。

店主達もゆる〜〜〜く繋がってます。

“なんか楽しそう”が糊になる。

 

正月恒例、商店街のお餅の振る舞い。

こんな時は一気に協力体制が整います。

 

もちつき